開催日:1998年04月25日(土) 開催場所:都内蒲田某所 大会名:“堕落したお兄様達のドラフト” 形式:3パックドラフト スイス方式 50分 出場人数:12名  『ドラフトは楽しい』  これは正しい。  ただし『常識』というものはある。  ましてや参加費が \6,000というのであれば大抵の人は眉をひそめるものだ。  もっとも使用するブースターパックが Legends, Antiquities, The Dark と 聞けば納得はするだろう。  賛同するかはともかくとして。  このレポは『堕落してしまった』人達によるドラフトのレポである。  通常のドラフト戦では使用ブースターは3ないし2ブースター。  私たちの場合は3ブースターが多い。  この場合は15枚×3にて45枚。  デッキは最低40枚と決まっているので土地比率を40%として使用枚数24枚とな る。  すなわち45−24=21枚は余裕があるわけだ。  しかし今回使用するブースターは、  Legends −15枚  Antiquities −8枚  The Dark −8枚  結果として合計は31枚となり余裕は7枚となる。  更にこの組み合わせだと『基本セット』が無い。  「クリーチャー勝負になるな」  そう私は予想をしドラフトが開始。  さて以下がドラフトにて私が手にしたカードである(取得順)。 ドラフト結果 [ LEGENDS ] Fire Sprites 1G 1/1 Flying Stangg 4GR 3/4 Whirlig Dervish GG 1/1 Protection Black Fire Sprites 1G 1/1 Flying Headless Horseman 2B 2/2 Wall of Heat 2R 2/6 Cat Warriors 1GG 2/2 Forestwalk Cat Warriors 1GG 2/2 Forestwalk Active Volcano R Blue Destory The Brute 1R +1/+0 RRR:Regenarate Glyph of Reincarnation G Block Wall Creature Bury Feint R Block Creture No Damage Devouring Deep 2U 1/2 Islandwalk Glyph of Reincarnation G Block Wall Creature Bury Energy Tap U Creature Tap -> mana [Antiquities] Argothian Treefolk 3GG 3/5 Ornithopter 0 0/2 Flying Battering Ram 2 1/1 Staff of Zegon 4 3,T : -2/-0 Titania's Song 3G All Artifact -> Creature Goblin Artisans R 1/1 Urzas Tower Land Urzas Mine Land [The Dark] Scavenger Folk G G,T: Artifact Destory Marsh Viper 3G 1/2 Word of Binding XBB Creature X Tap Morale 1WW All Attacking Creature +1/+1 Gaea's Touch GG Scrifies Mana GG Savaen Elves G 1/1 Erosion UUU Land Destory Goblin Caves 1RR Goblin +0/+2 ...大失敗。 あれ程クリーチャー戦になると予想したにもかかわらず、中型以上のクリー チャーは Stangg(LG), Argothian Treefolk(AQ)のみである。 これで組んだデッキは 緑赤に黒を加えた3色。 デッキは以下の通り [Land] Forest x 7 Mauntain x 6 Swamp x 4 [Spell] Titania's Song 3G アーティファクトをクリーチャーに Gaea's Touch GG GGのマナソースが目的 Glyph of Reincarnation G ...全然使えません。 Glyph of Reincarnation G .....なんで2つもあるの The Brute 1R クリーチャー強化 Feint R 意表をつく Goblin Caves 1RR ゴブリンほとんどいないしなぁ... Staff of Zegon 4 これは使える Word of Binding XBB 詰まった時に使用できる...か? [Creature] Stangg 4GR 主戦力でも...ねぇ Fire Sprites 1G 飛んでる、軽いのが難 Fire Sprites 1G これが2枚か Whirlig Dervish GG 成長してくれれば.... Scavenger Folk G アーティファクト対策になるか? Savaen Elves G 普通のクリーチャーとして使用 Marsh Viper 3G 普通のクリーチャーとして使用 Cat Warriors 1GG 森使いが相手なら! Cat Warriors 1GG これも2体。 Argothian Treefolk 3GG 出てくれ中型クリーチャー Wall of Heat 2R 早めに出れば相手を牽制 Goblin Artisans R ただのゴブリン1/1ですな Headless Horseman 2B クリーチャーがいないんですぅ Ornithopter 0 一応飛んでるけど... Battering Ram 2 ブロックにもバンドが使えればなぁ 合計41枚。 ごらんの通り中型クリーチャーが全然いなく、かといってダメージ系の呪文 もまったく無し。 手詰まりになったら相手に殴られてしまうのがオチ。 唯一の希望は Titania's Song(AQ) + Staff of Zegon(AQ)で4/4クリーチ ャーにして Word of Binding(DK)で相手に通す事。 ...自分で書いててずいぶんなさけねーコンボだが。 そもそもこれを決めると Staff of Zegon(AQ)の能力使えなくなっちゃうし。 トホホ。 Stangg(LG)も 3/4クリーチャーが2体出て強いのだけど、片方がいなくなる ともう片方も消えちゃうし... ■第1回戦 負勝−(時間切れ) 1デュエル目。 もろに小型クリーチャーが最初ににらみ合う。 だが、どんどん相手に中型クリーチャーや飛行クリーチャーが召喚されて行 きパワーでガンガン潰される。 最後は Triskelion(AQ)なんぞが出現するし。(うー) こちらは Titania's Song(AQ) + Staff of Zegon(AQ) + Word of Binding (DK)のコンボが決まる状態となったが...あぁぁぁあとライフ1点足りな い。 (実は今後のデュエルもこのコンボはこんなのばっかり) 2デュエル目。 1デュエル目に30分以上の時間がかかってしまった。 さてなぜか相手は1ターン目に Primordial Ooze(LG)を召喚。 ををっ!?そんなにマナソースがあるのか!? ゲシゲシと4回程殴られた所で、ついに相手はアップキープに Primordial Ooze(LG)のコストを払いきれなくなり、 「えーっと、ではアップキープコストを払わずに、ダメージを受けて Primo- rdial Ooze(LG)を墓場に」 ...こらこらこら。 どうやら Primordial Ooze(LG)はコストを払わなければ本体にダメージを与 えて墓場に行くものと勘違いしていたらしい(でなければ最初のターンに出 さないよね)。 そんなわけで1ターン毎に本体ダメージが上がりつづける Primordial Ooze (LG)に相手は食い殺されて私の勝ち。 ここで残りは数分であったため引き分けとなる。 ■第2戦目 負負− 1デュエル目,2デュエル目とも似た内容 やはり小型クリーチャーしかない私のデッキの問題が露見される。 Wall of heat(LG)は出て直ぐに、Flash Flood(LG)にて破壊されてしまった。 Staff of zegon(AQ)は大活躍なのだがそれによって状況が好転するわけでは ないし。 満を持して出た Stangg(LG)は、Karakas(LG)にてトークンが場から手に戻さ れてしまい埋葬。 あうあう。 おまけに、Su-Chi(AQ)などという名の、ジャレコ麻雀ソフトのヒロインみたい な名前のアーティファクト・クリーチャーに殴り倒されてしまう。 更には Sage of lat-nam(AQ)を使用し Su-Chi(AQ)を生け贄にしたあと、Su-Ch i(AQ)が出した4マナを利用して再び墓場から手に戻し、Su-Chi(AQ)が場に出 現するというコンボも決められてしまった。 本人曰く、「1ドローお得なコンボ」だそうである。 ...こういうのは精神的にダメージが来る。 楽しいけど。 ■第3戦目 負負− 互いに小型クリーチャーの多いデッキ。 後から考えればこのデュエルは普通に戦えばソコソコ良い勝負が出来たのでは ないだろうか? しかし1デュエル,2デュエル共にこちらは土地事故が発生。 勝てないですぅ〜。 ■第4戦目 負負− 1デュエル目は、Gaea's Touch(DK)をからめた最高の速度で4ターン目に、 Stangg(LG)が出現! これは勝った! が、相手の残りライフが5を切った所でクリーチャーが出そろい全員でブロ ックすれば 3/4の St-angg(LG)のどちらかを葬れる状態に。 片方が死ぬと両方死ぬのが辛いところ。 その後は Goblins of the Flarg(DK)を召喚され、山渡りに好き勝手に暴れ 回れて敗北。 2デュエル目。 何とお互いに Cat Warriors(LG)を召喚! 互いに除去手段がなく、森を渡りまくりの双方ライフ削りあい。 だが相手にあって、私に無かったカードがダメージプリペンド系のカード。 ...負けました。 ■総評 1−1,0−2,0−2,0−2と、唯一勝ったのも相手の完全なプレイミス であったし。 ここまで見事に負けてしまうとは... ちなみに優勝者は Millstone(AQ)という卑怯なカードを引いていました。 ドラフトで Millstone(AQ)は強いわな。 Feldon's Cane(AQ)を対抗に使った対戦相手もいたようだけど、Feldon's Cane (AQ)自体が流される可能性も多いし。 さて今回の目玉はドラフト後のカード分配にあったわけです。 その為にもブースターから開いたカードは真っ先に全員スリーブに入れていた わけだし。 私はこのエディションは詳しく知らないので良くは判らないのだけれど。 全員の感想から言えば。 「4thとクロニクルのドラフトのようだ」 との事。 あまり高いカードは無かったようである。 まぁ Legendsのレアに Carrion Ants(LG)があったくらいだし。 全員のデュエルを通してみれば基本セットが無いのが原因の一つともいえま すが、互いにクリーチャーを7,8体出した状態での硬直が多いですね。 除去手段や打破カードが無いのが原因でしょう。 それにドラフトのカード数にサイドボードの余裕が無かった事も関わってく るかもしれません。 この組み合わせであれば、やはり中型以上のクリーチャーを手に入れてガシ ガシ殴りに行くデッキが強いのではないでしょうか。 って言ってもこんな組み合わせのドラフトを行う人間がいるとも思えません が... ■おまけ 最後の分配時のデジカメ写真が以下のアドレスの、 『1998/04/26』の日記に数枚あります。 写りは良くありませんが。 http://www.venus.dti.ne.jp/~takehiko/magic/mtginfo.html では、また。 I get knocked down. But I get up again. You're never going to keep me down. - 『 TUBTHUMPING 』より 五十嵐 剛彦 [ takehiko@venus.dti.ne.jp ] http://www.venus.dti.ne.jp/~takehiko/