ハンドル名: 杉村@詐欺師@デッキの人 開催日、場所: 1998年5月2日(土) トーナメント名称: LMC20th 形式: DCI公認 Type2 スイスドロー 6回戦 出場人数: 80人ちょっと (以上、参考資料:Pythonさんのレポート(笑)) トーナメント全体の様子、メタゲーム等: 実は超ひさしぶりのトーナメントでした。 と、いうのも最近忙しいのと自分の所の本の準備でマルチ戦等を中心に 行っており、トーナメント自体に全然出ていなかったのです。 最後にトーナメントに出た記憶ってのが、たぶん1月。 実に4ヶ月ぶりのトーナメントとなりました。 で、今回は一応前回参加した人に色々意見を聞いてメタゲームを考えました。 何せ自分では一切出ていないので右も左もわからない状態(笑) 果たしてこんな状態でIntelli Deckとか書いてていいんだろうかという つっこみその他は聞こえないフリしてレポートを見ます。 すると、ここのレポートにもあるとおり、前回の2位はSliver Deckです。 うーん、これは今までの例で言うとSliverを持ってくる人が増えるのか と考えました。LMCは比較的上位陣のデッキが次の大会で模倣されるケースが 多いところだと記憶していたので。 で、Sliver Deckで一番厄介なのは何といってもスペルの対象にならないSliver です。と、いうことは全体破壊呪文系が無い普通のデッキではなす術も無く やられてしまう可能性があるな、とちょっと考えました。 Nevinyrral's Diskさえあれば最近の一発芸コンボ系のデッキにも耐性が つきます。また、最近はウィニー&Cursed Scroll系のデッキがどちらかというと 主流の様なので、一度Diskでパーマネントを破壊してしまえば手詰まりに なるデッキが多い事も今回Diskに頼ろうと思った要因の一つです。 で、ここで気づく事が。 実は僕はNevinyrral's Diskに頼ったデッキというものを作った事が無い(笑) 何故なら僕は全体破壊呪文はあまり好きでない&高価な為に美学に反する という謎の理由により、今までDiskをメインに入れたデッキというものを 作った事が無いのであった(笑) しょーがないので山田君に相談する。すると彼はDojoのデッキを紹介して くれました。で、そのデッキをベースにして完成したのが以下のデッキです。 Draw Go! 改 4 Counterspell 4 Dissipate 4 Dismiss 1 Power Sink 1 Desertion 4 Whispers of the Muse 2 Argivian Restoration 3 Capsize 1 Rainbow Efreet 3 Steel Golem 2 Dancing Scimitar 2 Disrupting Scepter 4 Nevinyrral's Disk 3 Mind Stone 4 Quicksand 2 Wasteland 1 Svyelunite Temple 1 Coral Atoll 14 Island Sideboard: 2 Chill 3 Hydroblast 1 Desertion 1 Power Sink 2 Steal Enchantment 1 Energy Flux 2 Dream Tides 1 Amber Prison 2 Jester's Cap 結果的にはいじった部分で成功した所と失敗したところがあるのですが・・・ その辺は以下のレポートを参照のこと(笑) で、前日に仕上げて一度もデッキを動かさないまま(ここが間違いのもと) LMC当日となるのであった。 1回戦:大曽根 善生さん DCI No. 173775 Awakening-Rider Deck(青緑白) ○ ○ − 奇しくもいきなり先月で自分が書いたデッキタイプと戦う事に(笑) と、いうわけで詳細は先月のMCMMを参照にしてください(笑) 1本目 いきなりTradewind Riderとか出されてちょっとビビル(笑) 前日山田君とも話していたんだけど、このデッキはTradewind Riderと 他にクリーチャーが2体でると事実上除去する手段が無いので、 非常にまずい相手と言える(笑) で、とりあえずTradewind Riderをカウンターし、Diskでパーマネントを 除去しながらゲームを進める。 5CGかと思ったがAwakeningを出してくる時点でデッキの全容がわかって しまった(笑)だって先月書いたばっかしだったし(笑) Awakeningは実はCapsizeとWhispers of The Museが大量に入っている こっちのデッキに有利なのであった。と、いうわけでCapsizeを使い倒して 勝利 2本目 実はそうゆうデッキがLMCに出てくるとは予想していなかった(←馬鹿) で、サイドボードに非常に苦慮する。 緑青で、一応白の土地も見えていたことから考えてもサイドボードに投入 するカードはせいぜいがDisenchant関係を増やすぐらいだろう。 で、こっちのクリーチャーが少ないのがばれているのでMan-o'-Warを抜いて くると読む。 そうなると攻撃クリーチャーが少なくなるからDancing Scimitarは抜いても 良いだろう。と、いうわけでDesertionとPower Sinkを一枚ずつ増量する。 Tradewind Riderさえカウンターすれば負けないからね(^^; で、さらにSteel GolemとDisrupting Scepterも一枚ずつ抜き、Jester's Cap を2枚投入。攻撃や捨てさせよりもTradewind Riderを全部リムーブして 投了させた方が良いだろうとの判断でした。 で、いざ2本目。 いきなりこっちの読みがハズレ、Steel GolemをMan-o'-Warで戻されまくる(笑) Quicksandが無ければちょっとやばかったかも。 Diskで場を一掃した後、相手がおずおずと出してきたTradewind Riderを 見事にDesertionでキャッチ(笑) 結果、相手のTradewind RiderとRainbow Efreetで殴り勝ちました 1-0-0 デュエルが終った後、いきなり 「あのー、杉村さんってDesolationとかでデッキを作った、あの杉村さん ですか?」とか聞かれる(笑) 「そうです」と答えると 「いやー、僕あなたのファンなんですよ」 とか言われてしまった。世の中油断なりませんな(笑) あと、どーでもいいかもしれんがLMCの会場は窓が無く、空調も3階全体 でしなければならないとかでかけられず、非常に暑い。蒸し暑い。 とにかく暑い。 こんな暑いさなかにカウンターデッキを選んでしまうとは・・・ どうりでLMCには青使いが少ない筈だ、と妙に納得する(笑) 2回戦: 吉田 満さん DCI No.2211596 5CG (たぶん5色使っていた) × × − 典型的な5CGでした。なにが悲しゅうて2回連続でTradewind Riderを 使う人にあたらにゃならんのか(^^;; 1本目 いきなり土地事故。 場にはIsland、Quicksand、Wastelandが仲良く1枚ずつって感じ(笑) カウンターできないままTradewind Rider出されちゃって投了 2本目 とりあえず5CGという事は分かったので、Power sinkを増やす事にする。 Disrupting Scepterをサイドに回し、Power SinkとDesertionを入れる。 また、どうも大型クリーチャーは入っておらずマナロックでそのまま 勝つタイプのように思えたのでJester's CapとDream Tideも投入することに。 Dancing Scimitar2枚とWhisper of The Museを抜いてそれぞれを投入。 結果・・・ またも土地事故(笑) 序盤に土地が来ず、やっとの思い出出したMind StoneもDisenchant。 で、なんとか土地だけでNevinyrral's Diskを置くもまたもDisenchant。 で、そのままArmageddonと絵に描いたような必勝パターンにはまって しまった(笑) 後で聞いたらDisenchantは2枚しかデッキに入れてないとの事。 運がなかったと諦める。 1-1-0 お昼休み みやさかさんに勧められた焼き肉屋に食べに行く。 で、そこでみやさかさんに会ったので 「3回戦って何時から?」と聞くと 「うーん、後15分ぐらいあるよ」 と言われたのでコンビニにジュースを買いに行ったのだった。 3回戦:藤田 政道さん DCI No.173562 赤単 (×) ○ × 普通の赤単色デッキ。JokulhaupsとかWildfire Emissaryとか入っていた からSligh系でもない、ごく普通のバーン&クリーチャーデッキと言った 感じ。普通にやって負ける相手では無いんだが・・・ 1本目 会場に到着するやいなや一本落としている事が判明(笑) なんか間に合わなかったらしい。きちんとみやさかさんが言ったとおり の時間に帰ってきたのだが(笑) だいたい運営の都合でどんどん昼休みを短くしていってこの事態。 僕ら以外にも時間切れで強制的に一本目を落とされた人がたくさんいました。 普通はサークル側の都合でどんどん昼休みを削ったのだからこういう時は もうちょっと緩くするはずなんだが、レベル2をとって燃えている宮坂さんは そういった配慮はまったくなかったらしい。 ちゅーわけで不戦敗というある意味ぶざま負け方をしてしまいました(笑) 2本目 気を取り直して2本目。 っていうか、まわりはまだ1本目始めたばっかりだし(笑) ほとんど1本目と時間もかわらずに2本目を始める。 で、相手は赤単のバーン&クリーチャー。 Wildfire EmissaryやSuq'Ata Lancerで攻撃し、邪魔なクリーチャーは バーンスペルで除去といった感じ。 が、相手はうちのSteel Golemをなかなか除去できないこと判明(笑) 捨て捨て棒もまわり、順調にデュエルをすすめる。 と、相手のライフが残り少なくなってきた所でいきなりのJokulhaupsが(^^; 残念ながらこちらにはカウンターが無く、しょうがないのでCapsizeで Islandを一枚手札に戻す。 結局その後Coral Atollを引き、IslandとCoral Atollで出したSteel Golemで 殴り倒しました。 3本目 とりあえず相手が赤なのでサイドボードの中の対赤セット(Chill、hydroblast) を投入。Chillが出ればまぁ、負けることはないだろうとの読み。 何故なら相手は特殊土地をほとんど使っていなかったので、Disenchant等も 入ってくる事はあまりなさそうだったから。 で、結果・・・ なんかプレイミスしてBoil通されて負けちゃいました(^^; しかもなんかMirageの青いパーマネントと島を破壊するって呪文も くらうし・・・ 1-2-0 なんかめちゃめちゃ暑いのと、昼休み問題で腹が立っていたので本来の プレイングではなかったと反省。基本的に気分屋なので、機嫌が悪い時は プレイも悪くなる(^^; サイドボードカードも一枚も引けなかった。 2戦やらせてもらえばChillを出せて、勝てるとは思うんだが・・・ この辺で会場の暑さも限界に。Tシャツ一枚でもまだ暑いって何事?(^^; 4回戦: 中上 尚也さん DCI No.177141 青単色 ○ ○ − 青単色のデッキ。CapsizeやMan-o'-Warでクリーチャーを手札に戻した後 Air ElementalやRainbow Efreetで殴るって感じのデッキ。 わりとBig Blue風味って感じでしたが、Unstable Mutationなんかも 入っていたのかな? 1本目 いきなりPhyrexian Walkerとか出されてビビル(笑) 島&Walkerですか・・・Mutationとかついたら嫌だなぁとか思っていたのだが 何も起こらずにDuelは進む。 Phantom Monstorとかがガンガン出てきてどうしようと思ったが、なんとか Diskで撃退。 そうこうしているうちに、Disrupting Scepterを引く事ができ、場に出す。 相手はどうもカウンターデッキにとってDisrupting Scepterがどれだけ 致命的だかわからなかった模様。 で、手札をなくした後にCapsize&Disrupting Scepterで相手のパーマネントを 除去するようになり、勝ち。 2本目 相手が青単色なので、サイドボードに苦慮する。 結局、Argivian Restorationを抜いてDesertionとJester's Capを一枚ずつ 投入。あわよくばDesertionで相手のクリーチャーを奪って勝とうっていう 魂胆見え見え(笑) で、1戦目と同じような展開になる。 相手がPhantom Monstorとかでがんがんアタックしてくるのをなんとか Diskで流す。と、Diskで流した後に相手がAir Elementalを召喚。 もちろんすかさず 「そこじゃあ!Desertion!」 「な、なんですか、その呪文は?」 「カウンターしたクリーチャーを奪えるんですよ」 「うひゃー」 って感じでゲット完了(笑) で、そのまま相手のAir Elementalで殴り勝っちゃいました(笑) 2-2-0 なんかもう暑さに耐えられない(笑) お互いにプレイミスとかしまくっていたような気がする。 やっぱり夏はカウンターデッキは駄目だ(笑) って夏じゃないんですが(^^; 5回戦: 安田 裕幸さん DCI No.177156 WW書き換えデッキ × ○ ○ 典型的なWhite Weenieの書き換えデッキでした。Protectionを持っているのと Warrior en-Kor及びShaman en-Korって感じの構成。 WWの中でも特に赤に対してシフトしてあるのかな、という感想を持ちました。 1本目 ShadowクリーチャーがSleight of MindでProtection from:Blueに書き換えられ まったく除去できずに負け。 2本目 Empyrial ArmorをつけるタイプのWWは千葉ではわりと流行していた時期があった のだけれでお、最近はまったく見なかったので油断していました(^^; とりあえずArmageddonが恐いからPower SinkとDesertionを増やすか・・・と していざデュエルに向かったその時に重大な事を忘れていた事が発覚。 相手が白ならこっちがDiskデッキとわかった時点で(メインに入っていなくても) Aura of Silenceが入る。で、その対策の為にわざわざSteal Enchantmentを サイドに入れたのに、すっかり忘れてた(笑) で、うっかり 「しまったぁ。忘れてたぁ」 とか叫びだすので対戦相手の安田さんは 「いーですよ。今からサイド入れ直しても」 って言ってくださったのですが、もう面倒だしなにより相手に迷惑がかかる。 で、結局そのままデュエルをしたのですが・・・ 案の定Aura of Silence登場(笑) しかも当方に迎撃(カウンター)の用意なし(爆) 結局はSteel GolemをAura of Silenceで除去せざるを得ないように状況を コントロールし、Aura of SilenceがなくなったらDiskの登場。 しかもRainbow EfreetをフェイズアウトさせてDiskを発動させるという 小技が炸裂。そのままRainbow Efreetで殴り勝ち 3本目 今度こそSteal Enchantmentを投入。これでAura of Silenceも恐く無い(フリ) で、相手はどうも土地しか引いていないっぽい。 その間にこっちはSteel Golemでがんがん殴る。相手のブロッカーは全部 Capsizeで手札に戻す。 そのままずるずると殴り勝ち。 3-2-0 デュエル前に名前を見た後おもむろに 「MCMM読んでますよー」 とか言われてしまった(笑) これだから地元(?)の大会ってやつは・・・(^^; どーでもいいが、意識ももーろーとしだすし、 なんか手足もしびれてくる(笑) なんか連れの人は限界とか言って棄権しちゃうし(^^; どーにかならないんだろうか、この暑さは・・・ 6回戦:筋本 祐造さん DCI No.153185 赤(白)バーン系 ○ ○ − 赤にちょっとの白(おそらくDisenchant)を混ぜた感じのバーンデッキ。 Emberwild Djinnとかが入っていてちょっとびっくりしました 1本目 Steel Golemとかのクリーチャーを全然引かない。 クリーチャーが少ないのばれた時点で相手にがんがん本体を焼かれる(^^; 結局あれよあれよという間にライフが2まで減ってしまう事に。 だけど土地は十分にあったのでCapsize&Disrupting Scepterで相手の土地を 除去し続けて投了に追い込みました。 いや〜、ライフが2の時にMogg Fanaticとか呼ばれた日にはどうしようかと 思った(^^; 2本目 対赤セットの出番。今回はDisrupting ScepterとかDancing Scimitarとかを 抜いてこの辺を入れる事に。 で、いきなりEmberwild Djinnとか呼ばれちゃう(^^; 2ライフ払ってコントロールを奪ってDiskを置いたら何を思ったのか相手は コントロールを奪い返さない。と、いうわけでしっかりパンチ(笑) で、その後Diskでそれらを流した後にChillを出してもうこっちのペース。 City of Brass等を置くもWastelandでしっかり破壊。 結局Steel Golemで殴り勝ち 4-2-0 なんかお互い暑さでもーろーとしていたと思う。 だってそうでなきゃ僕がEmberwild Djinnで殴ったりはできなかったはず(笑) 総評 なんか久々のトーナメントはやっぱりきついです。 特に今回デッキ構築の段階で、土地配分を失敗しているだけに余計きつい。 と、いうのも僕はオプショナルマリガンに慣れておらず、ついつい 手札がQuicksand一枚だけとかいうときでもマリガンをしないっていう(笑) さすがに2回負けてからこれではいかんと、勇気を持ってマリガンするように しましたが(笑) 今回のLMCは暑さと昼休みの事がちょっとひっかかりました(^^; みなさんもLMCに参加する時は、事前にお弁当を用意したり暑さ対策を しっかりするようにしましょう(笑) -- 杉村 啓 相手をごまかすには、まず小手先。 http://www.ed.noda.sut.ac.jp/~j7496063 それが通じなければ、あとは口先! 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