- Rule Master -
「ペナルティ早見表」
☆この「ペナルティ早見表」では,記述を簡略化するために次のような省略形を使用
しています.
注:注意(Caution)
口頭で行われる,軽いペナルティです.記録に残りません.
ジャッジはヘッドジャッジに関係なく,このペナルティを自由に与えることができ
ます.
通:通告(Notice)
スコアシートなどに記録しますが,公式なものとして大会終了後に残ることはあり
ません.
ジャッジはこれを出したあと,ヘッドジャッジに対して,違反の内容などを申告す
る必要があります.
警1:単一警告(Single Warning)
スコアシートと警告記録用紙に記載され,その大会のヘッドジャッジが公認ジャッ
ジであれば,その内容をDCI を送ります.
ジャッジは,このペナルティに値する違反を発見したとき,すみやかにそのデュエ
ルを停止させてヘッドジャッジに裁定を仰ぎます.もし,それが単一警告に値する違
反であると裁定された場合には,そのジャッジが警告を与えます.
警2:二重警告(Double Warning)
警3:三重警告(Triple Warning)
スコアシートと警告記録用紙に記載され,その大会のヘッドジャッジが公認ジャッ
ジであれば,その内容をDCI を送ります.
ジャッジは,このペナルティに値する違反を発見したとき,すみやかにそのデュエ
ルを停止させてヘッドジャッジに裁定を仰ぎます.もし,それが二重以上の警告に値
する違反であると裁定された場合には,ヘッドジャッジが警告を与えます.
デ敗:デュエルの敗北(Duel loss)
その違反行為が現在進行中のデュエルになんらかの優位性をもたらすのであれば,
現在のデュエルが自動的に敗北した扱いになります.そうでない場合には,次に行わ
れるデュエルが(それが次のマッチに行われるものであるとしても)敗北扱いとなり
ます.
マ敗:マッチの敗北(Match loss)
違反行為がマッチとマッチの間に行われた/発見された場合を除き,現在のマッチ
が敗北扱いとなります.
退:退場(Ejection)
失:失格(Disqualification)
どちらも即座に現在行われているマッチが敗北扱いになり,以降の試合への参加資
格を失いますが,それ以前に入賞資格を満たしている場合,退場処分を受けているの
であれば,受賞資格を得ます.失格であれば,資格があっても入賞することはできま
せん.
次:次の(Next)
現:現在(Current)
残大会:トーナメントの残りの期間
1):1回目
2):2回目
3):3回目
それぞれ,1回目に行った場合,同じ違反行為を2回繰り返した場合〜の罰則を示
しています.
{〜}:処置を実行できなかった場合の追加罰則
→:追加措置
レ:レギュレーション
サイド:サイドボード
●特定のカテゴリに入らない違反.
以下のすべてにあてはまらない場合です.
これを複数回うけた場合,それが同一のものであったとしても次の「関連しない3
つ以上の警1をうけた場合の追加罰則」が適用されます.
●関連しない3つ以上の警1をうけた場合の追加罰則
●重度の違反
○スポーツマンシップに反した行為
暴言を吐く,議論がましい,トーナメント・オフィシャルやその他の人々に対し
て攻撃的な態度を取る、観戦者,トーナメント・オフィシャルや対戦相手に迷惑をか
ける,などの行為を行った場合.
あまりにひどい場合には,自動的に失格の扱いとなる.
○八百長/イカサマ
買収行為,共謀などによって 試合結果を不当な方法を用いて変更しようとした
場合,不正な行為によって試合の公平性を損ねた場合.
●デッキ・デッキリスト関連の違反
○デッキリストの不正記録(限定環境)
デッキリストの交換があるイベントの場合,デッキ記録者・使用者ともに罰則を
与えられます.これはデッキ交換後,用意したカードを入れ替え,記録者にペナルテ
ィを与えてプレイを実際に有利に運ぶのを防ぐためにあるルールです.
明らかにどちらか一方が誤っていると判別できる場合においては,その誤ってい
る側のプレイヤーにのみペナルティを与えること.
●プレイヤー間での違反行為
○助言/指導を与えた/もらった場合
プレイやサイドボード利用の戦略,あるプレイヤーのデッキ構成,その他本来得
られない情報(意図的な引分けが有利かどうかなど)などを与えた,あるいは受け取
った場合.
このペナルティはこの違反に関与した全てのプレイヤーに適用されます.補助し
た人間がトーナメント参加者でない場合には,その人物には大会会場からの除外を行
うべきです.
助言に関して情報源とそのプレイヤーの双方に責任があるかどうかを判断する必
要があります.場合によっては,情報源の人間だけがペナルティを受けることもあり
得ます.
●マークドカード/スリーブそのほかカード関連
○ジャッジに宣言しないカードの交換
同じ種類のカード同士の交換でも,このペナルティは適用されます.
●デュエル開始前の違反行為・ルールミス
○遅刻
その時間に,プレイヤーが席についていない場合に適用します.
○マリガンルールのミス
最初のターンを得たプレイヤーから,マリガンを宣言します.相手がマリガンを
している最中に手札を見てもかまいませんが,マリガンを宣言することはできません.
対戦相手のマリガンに追従しようとした場合.
マリガン後にカードを過剰にドローした場合.
マリガンしないと宣言したあとでマリガンを宣言した場合.
○シャッフル/カットの手順のミス
対戦相手に渡してカットしてもらった後デッキをシャッフル/カットした場合.
対戦相手に渡してシャッフルしてもらった後デッキをシャッフルした場合.
○先攻ドローなしルールの違反
先攻か後攻かを決める前に手札を見た場合.
先攻を選択したあと、第1ターンに8枚目の手札をドローした場合.
先攻か後攻かを決めたあとでサイドボードを使った場合.
○デュエル開始前の制限時間超過(時間稼ぎでない場合)
5分以内にサイドボードの変更・シャッフルを終了しなかった場合.
時間稼ぎと認識できる場合,「スポーツマンシップに反する行為」のペナルティ
を追加して与えます.
○デッキを無作為に混ぜあわせていなかった場合(つみこみでないとき)
デッキを表向きにしてシャッフルしている場合にも適用します.
●デュエル進行中の違反行為
○余計なカードを引いた場合(故意であると確信できないとき)
カードが手札に入った,と認識された場合.
○カードを余分に見た場合(故意であると確信できないとき)
上の条件に入らない場合.
上のルールに従ってライブラリをシャッフルし直すこと.
○ひどく遅いプレイ(時間稼ぎであるでないと考えられるとき)
○テーブルの上にカードを保たなかった場合
○不適正な記録を取る
ライフの増減とその理由・土地のプレイの有無・マナプールのマナの量以外につ
いて,記録を行った場合.
○事実認識の食い違い(事実が判断できた場合には罰則なし)
ライフ合計,マナプール内のマナ量,プレイヤーがどう宣言したか,その他ゲーム
において主要な事実についてプレイヤーの意見が食い違い,かつ真実が確定できなか
った場合.
ジャッジはまず,状況(プレイヤーの証言テーブル上のカード他のジャッジや観
戦者からの情報など)から真実を再構築するように務めなくてはなりません.その上
で,その事実について両プレイヤーの意見が一致したか,ジャッジが真実を提示でき
た場合,ペナルティを与える必要はありません.
●ドラフトの違反
○標準のドラフトの違反
会話などテーブル内の他のプレイヤーと意志疎通した.
騒がしい,あるいは感情の爆発.
自分の順番以外にドラフトした(ロチェスタードラフト)
早すぎ、あるいは遅すぎるドラフト.
以前にドラフトしたカードと,ドラフト中のブースターのカードに同時に触れた
などの場合.
「ドラフト上での警告」は,ドラフトだけに適用され大会の残りには関係しませ
ん.(注意相当であると認識されます)
○過度のドラフトの違反
同じブースターからの複数のカードのドラフト.
以前にドラフト済みのカードとのブースターのカードの交換.
ドラフトを操作する.
などの場合.